Member
-

横沢 大樹
企画営業
2017年入社
-

今西 諒太
経営戦略室
2022年入社
「ホンダと仕事がしたい」から始まった執念のアプローチ
横沢
2022年、「ホンダと仕事がしたい」という気持ちだけで、行動を起こしました。大手代理店が長年担当していて、正直、入り込む余地なんてないと思われていた展示会『人とくるまのテクノロジー展』。でも、ずっとホンダのバイクが好きで、「どうしても一緒に仕事がしたい」という想いが抑えきれなかったんです。
とはいえ、すんなり繋がるはずもなくて。代表番号に電話しても、なかなか担当者までたどり着けない。手当たり次第に連絡をとって、ようやく二輪の開発部門の方と話すことができたんです。そこで、自分がどんなバイクに乗っているか、どれだけホンダを好きか、熱意をまっすぐ伝えたんですよね(笑)。「この人、本気だな」と思っていただけたのか、関係部署にも繋いでもらえて。やっとの思いでコンペのチャンスをもらえました。
そのとき僕らが出したのは、「ブランディング」を重視した展示提案でした。テーマは、環境や安心をいかに視覚的に表現できるか。緑×青の色使いや強制導線の設計など、単なる装飾ではない「意図あるデザイン」を徹底しました。他社が無難な提案にとどまる中、うちの姿勢が響いたのだと思います。結果、2022年・2023年と2年連続で選んでいただけました。
惜敗の先に見えた、新たな「勝ち筋」
横沢
でも、2024年はブースのコンペに惜しくも敗れてしまったんです。悔しかったですよ。でもすぐに、「別の角度から関われないか」と考えました。
今西
そこで出てきたのが、展示会計測ツール『おもたす』の提案でした。ホンダさんは、提案や効果に対して“定量的な裏づけ”を重視されていたので、来場者の動線や注目度を可視化できる『おもたす』ならニーズに応えられると思ったんです。
私が導入と運用を担当したのですが、展示会当日の映像をもとに、どこで人が集まり、どこで離脱したかなどを分析してレポートに落とし込みました。中でも印象的だったのが、「説明員の声が届いておらず、途中で離脱していた来場者がいた」という気づき。データを見て初めて明らかになることって、たくさんあるんですよ。
横沢
そのレポートを受けて、拡声器の導入やプレゼン型説明スタイルへの転換といった改善案が生まれていきました。提案の説得力が増すだけでなく、次に活かせる布石にもなる。まさに「数字が語る提案」でしたね。
分析と改善の積み重ねが信頼を生む
横沢
分析と改善の積み重ねが、信頼につながっていったと思っています。そして2025年、再び展示ブースのコンペに勝つことができました。新ブランドが登場し、うちのプランナーやデザイナーが本当に細かい部分まで丁寧に仕上げてくれた。ホンダさんのご担当者から「チーム全体の一体感がすごい」と評価いただいたときは、本当に報われた気がしました。
今西
やっぱり、「ちゃんと伝えること」って簡単じゃないんですよね。でも、営業やデザイナーと密にやり取りすることで、分析結果もより活きてくる。役割は違っても、同じ方向を見ているからこそ、データも現場も活かせる提案ができるんだと実感しました。
誠実さと一貫性が、ブランドと向き合う鍵
横沢
僕は、「最終的に誰とやるか」が一番大事だと思っています。僕らは常に、来年どうするかまで考えて提案している。その誠実さと一貫性があってこそ、ブランドと真正面から向き合える。
今西
その姿勢に、私たち現場メンバーも共感しています。単に仕事をこなすんじゃなくて、一緒に未来を描けるパートナーでいたいなって。
横沢
そうそう。僕らが目指しているのは、目の前の案件を超えた、信頼で繋がる関係。それが、アートフリークの提案のカタチなんです。


